帯状疱疹について 免疫力が落ちた証拠

最終更新: 6月16日


ヘルペスには大きく分けて、単純性ヘルペス、帯状疱疹ヘルペスがあります。

今回は、帯状疱疹について簡単にご説明します。


帯状疱疹は、幼少期にかかる水疱瘡のウイルスと同じ水痘・帯状疱疹ウイルスが再度活性化することによって起こります。

高齢者に比較的多く、80歳までに大体、3人に1人が発症すると言われています。

若い人にも起こりますが、50歳から70歳代の方が半数以上を占めます。

日本人全体で考えると6~7人に1人の割合で起こるのではないかと考えられています。


水疱瘡を発症した後、神経のなかにウイルスは潜んでいます。

年齢やストレス、疲労、紫外線の暴露、癌など重症の消耗性疾患、重症の感染症など、ご自分の免疫力が低下したときにウイルスが活性化し、再燃するのです。


大多数は、体の片側にでき、その半数以上は上半身です。

腕から胸、背中にかけて症状が出やすく、発症した3人に1人はそれらの場所に起こします。

神経の走行に沿って皮膚炎を起こし、少し赤くなった皮膚の上に小さな水疱がみられますが、酷い場合には大きな水疱が出来、潰瘍になる場合もあります。


ヘルペスの語源はラテン語で「這う」という言葉ですが、神経に沿って広がって行く様は、まさに症状の経過を良く言い表したものかも知れません。

紀元前の大昔から、ヘルペスの記述は残されているようですが、その時代には何か悪い液性の毒が関係しているものと考えられていたのでしょう。


帯状疱疹の場合、同時にピリピリするような痛みを伴うことがあります。

余りに強い痛みの場合、痛みのために夜も眠れないと訴える患者様もいらっしゃいます。

後神経痛と言い、発疹が消えて無くなっても3ヶ月以上、痛みを残す場合もあります。

痛みは数年続くこともあり、1~2割の患者様方は、10年以上続く方もいらっしゃるようです。


先ず始めに、ヒリヒリする痛みを感じ、その後から皮膚に症状が出始めます。

最初は、皮膚に小さな赤みを起こし、その後、赤くなったところに水疱が出て来ます。

この間、おおよそ5~7日位です。

水疱が出来てから瘡蓋になるまでの期間は、5日~2週間位。

皮膚に症状が出始めて2週間から20日位で治まるのが一般的な経過です。


治療の方法は、なるべく早めに抗ウイルス薬を使用することです。

抗ウイルス薬は、皮膚の症状が出始めて、72時間以内が望ましいと考えられています。

抗ウイルス薬は、ウイルスの増殖を抑えるための薬なので、服薬を開始して効果が出るまでに2~3日ほど時間が掛かります。

薬を飲んでも次第に悪化したと思い、薬を中断する方もいらっしゃいますが、勝手に止めることがないようにして戴くことが大切です。

帯状疱疹の場合、7日間の服薬が必要です。

重症化した場合は、入院して点滴による抗ウイルス薬の投与が必要となるケースもあります。

また、痛みが非常に強い場合は、麻酔科やペインクリニックで神経ブロックが行われることもあります。


帯状疱疹は、ご自分の免疫力が何らかの原因で低下した場合に起こるものなので、先ず休養が必要です。

睡眠を十分に確保し、栄養補給を行いましょう。

また、まだ免疫のないお子さんや妊婦さんとの接触は、水疱瘡を感染する可能性があるので避けて戴くようにお願いします。


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