蜂窩織炎は傷がなくても起こす 足の腫れと痛みと熱感

最終更新: 6月16日

高血圧で通院中の40歳代男性。

診察室へ入るなり、「せんせ~、痛風みたい~。」と訴えます。

「どんな風ですか?」と尋ねると、

左足の脛を指しながら、「これです。痛いからマッサージに行ったら、そこで痛風じゃないのって言われたんです。」



診ると、足首から上20センチ程、皮膚が紅潮し、腫れています。

「押えると痛いんですよ。」

触ると熱があり、確かに痛そうです。

「これ、痛風じゃありませんよ。蜂窩織炎ですね。」

「蜂窩織炎? それって何ですか?」

「皮下組織に起こした感染症です。痛風は関節に起こすものですが、ここは関節じゃありません。」



蜂窩織炎とは:皮膚および皮下組織におこした細菌感染症



原因:レンサ球菌やブドウ球菌の感染

   皮膚の掻き傷や刺し傷、火傷、真菌(水虫)感染、皮膚炎など小さな傷から侵入



症状:炎症症状(熱・痛み・腫れ)

   悪寒や、皮膚の水疱を形成する場合もあり

   リンパ節の腫れを起こす場合もあり

   繰り返す感染でリンパ系統の組織が崩れ、常に腫れている場合もあり



治療:抗生物質の投与

   レンサ球菌やブドウ球菌に対して効果がある抗生剤

   合成ペニシリンやセフェム系の抗生物質を、少なくとも10日使用



小さな傷から細菌が侵入して感染を起こす場合が多いのですが、傷がないのに起こる場合もあります。

マッサージや指圧を遣って貰ったかどうか分かりませんが、炎症を起こし、熱があり腫れているところを遣るのは駄目です。

安静にして、局所は高く保ち、出来れば少し冷却して過ごすのが良いでしょう。

患者様の状態は現在、腫れや熱もなくなり、改善に向っています。

皮膚は日頃から清潔にしておきましょう。


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