インフルエンザワクチン接種は早めに インフルエンザの諸々

最終更新: 6月16日

インフルエンザの季節になりました。

毎年、冬から翌年の春まで流行します。

ご存知のようにインフルエンザの語源は、イタリア語で「Influenza」、ラテン語で「Influentia」、意味は「影響」です。

中へ流れ込むという概念で、占星術で「星が流れ込んだことによる影響」という意味があるようです。


過去、何度も世界的大流行(パンデミック)の歴史を経験していますが、なかでも有名なものはスペイン風邪と呼ばれているものです。

1918年に世界中で大流行し、罹患者数は6億人、死亡者は2300万人であったと言われています。

その当時、世界の総人口が20億人位だったことから考えると大変なことです。

このような世界的大流行は、前触れなく、数十年間隔で繰り返すと言われています。

因みに、国や地域の名前が付いた世界的大流行(パンデミック)は、発症した場所ではなく、大流行した場所で命名されているそうです。


風邪症候群でも記述したように、ウイルスは自分で繁殖することが出来ず、細胞のなかに侵入し、宿主の細胞の代謝を利用して繁殖します。

自己繁殖できないので、生物と呼べる条件を備えていません。


インフルエンザウイルスはエンベロープという球形の膜に覆われ、表面にはHA(ヘマアグルチニン)とNA(ノイロニダーゼ)と呼ばれる突起を持ち、感染する細胞へ侵入する際にはHA、感染した細胞から排出する際にはNAを利用しています。

抗インフルエンザ薬の多くはノイロニダーゼ阻害薬で、感染した細胞から出て行くことを阻止する働きを持った薬です。


最近は、作用機序が異なる新しい抗インフルエンザ薬が登場しています。

キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害剤です。

インフルエンザが感染した細胞の中で、キャップ依存性エンドヌクレアーゼを阻害することで、ウイルスが増殖するために使う酵素を抑えます。

ウイルスのmRNA複製段階で複製を阻害するため、ウイルスが増殖できない状態にする効果があります。

1回の投与で効果を発揮しますので、使用法も簡単ですし、抗ウイルス効果も高いと評価されています。

しかし、ノイロニダーゼ阻害薬に比べて、薬剤耐性ウイルスを作り易いとも言われるため、投与する方も使う方も注意が必要かも知れません。


インフルエンザ感染の予防として、最も有効な対策はワクチンです。

その年に流行するであろうと予測されるウイルスの型を、渡り鳥から予測し、生産されます。

現在、生産されているワクチンは、4種のウイルスに対応し、A型が2種類、B型が2種類含まれています。

ワクチンには大きく分け、生ワクチンと不活化ワクチンがあります。

生ワクチンとは弱毒化した抗原で、不活化ワクチンは病原性をなくした抗原です。

インフルエンザワクチンは不活化ワクチンなので、接種によって発病することはありません。


副反応は、5~6%の確率で起こります。

倦怠感や微熱を感じる場合もありますが、主な副反応は、接種した箇所の局所反応です。

接種した部分の発赤・腫脹・発熱を起こすことがあります。

接種した部分の熱や腫れが気になる場合は、冷やして経過をみるのが良いでしょう。

若し、症状が酷ければ医療機関へ連絡することをお薦めします。


接種後、抗体が出来るまでに要する時間は、2週間程度と言われています。

また、感染を予防する抗体価を維持出来る期間は、大体5ヶ月位であろうと考えられています。

例年、インフルエンザの流行期は12月上旬から中旬以降、翌年3月頃までです。

予防接種を受けるとすれば、早いほうが良いでしょう。


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