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恐れ入谷の鬼子母神 朝顔の種には毒がある

最終更新: 1月14日

「 恐れ入り谷の鬼子母神 」

フーテンの寅さんでお馴染み、如何にも江戸っ子らしい地口です。

( 地口とは、地名を入れたダジャレのことを言います )


入谷の鬼子母神とは眞源寺。

毎年七月には朝顔市で賑わいます。

地口で語られるほど有名なお寺ですが、予想と反して境内は小さく、初めてお出でになった方は少し拍子抜けするかも知れません。

失礼な言い方かもしれませんが、私はそんな感じでした。

申し訳ありません。


ところで、朝顔の種は漢方薬として利用されます。

生薬名で「牽牛子:ケンゴシ」と言い、緩下剤として便秘に使われるようです。

種を食べることはないでしょうが、小さな子供は何でも口にします。

私も小さい頃、朝顔の種を噛みました。

下痢したかどうか覚えていませんが、お腹が痛くなった記憶があります。

小さなお子さんがいらっしゃるご家庭で、朝顔を育てる時には、お気を付け下さい。

毒があり、激しい腹痛や下痢を起こします。


牽牛子の牽牛(ケンギュウ)は、七夕でご存知の彦星。

今年の七夕も雨でした。

旧暦の七夕は一ヶ月ほど先です。

新暦となった明治以降、七夕は梅雨。

彦星と織姫の再会は、難易度が高くなって仕舞いました。

偶然にしか合えないことが、また儚くて良いのかも知れません。


「 恐れ入り谷の鬼子母神 」

地口の作者は、大田南畝(蜀山人)。

これには先があり、「恐れ入谷の鬼子母神、どうで有馬の水天宮、志やれの内のお祖師様」と続いているそうです。

水天宮は、日本橋蛎殻町にある神社で、福岡県久留米市にある水天宮の分社。

昔、蛎殻町に有馬藩のお屋敷があり、そこへ分社をお祀りしたものが今の水天宮です。

お祖師様とは、杉並区堀之内にある妙法寺のことだそうです。

「そんな話あ、とっくに知ってっから面白くもねえ。」とおっしゃる方へ。

こりゃまた、恐れ入り谷の鬼子母神。